ドライアイについて

ドライアイ

ドライアイについて

◆ ドライアイとは

目の表面は常に薄い涙の膜でおおわれており、保護されています。
涙は、上から「油層」「水層」「粘液層」の3層構造となっています。この涙の量が少なくなったり、成分が変わったりすると、目の乾きや疲れを感じるようになります。これがドライアイです。お肌でいうならば、いわゆる"肌荒れ"のような状態です。ドライアイは誰にでも発症しうる病態で、日本全国に約800万人もいると推定されています。

目の表面の構造

涙と粘膜が乾燥や摩擦から守っています!

ドライアイの目の表面の構造

視力は良いのにボヤけて見えるのは目の表面が凸凹になっているのが原因かもしれません。

ドライアイチェックシートを使って、自己チェックしてみましょう!

■ドライアイ自己チェックシート

軽度でも長い期間みられる症状(年に1、2度程度は除く)にチェック□しましょう。

  • □ 目が疲れやすい
  • □ 目が痛い
  • □ 目やにが出る
  • □ 目がゴロゴロする
  • □ 理由もなく涙が出る
  • □ 物がかすんで見える
  • □ 目がかゆい
  • □ 目が重たい感じがする
  • □ 目が赤くなりやすい
  • □ なんとなく目に不快感がある
  • □ 目が乾いた感じがする
  • □ 光をまぶしく感じやすい

5つ以上、□がついたら、ドライアイの可能性が高くなります。

◆ ドライアイの原因

ドライアイの主な原因

●涙の量の減少、成分の変化
病気(涙腺の異常をおこすシェーグレン症候群)、
加齢、薬剤(降圧剤、精神安定剤)、不規則な生活など
●まばたきが少ない
VDT作業(TV、パソコン、携帯電話、TVゲーム)読書など
●涙が蒸発しやすい
乾燥した空気、空調の風、目の大きさなど
●その他
コンタクトレンズ、アレルギー性結膜炎、紫外線など

◆ ドライアイの治療法

■点眼によるドライアイ治療

ドライアイの治療は主に目薬で治療します。目薬には、次の種類があります。

●涙の成分に近い人工涙液

●ヒアルロン酸を含む角膜上皮障害治療剤

●ムチンの分泌を促進させる点眼薬

●目の粘膜にはたらく点眼薬

点眼薬

ドライアイの目薬には「涙にはたらく目薬」と、「目の粘膜にはたらく目薬」に分かれます。

当院では、「TFOT(ティーフォット)」という最新のドライアイ治療を取り入れております。TFOT(ティーフォット)とは「Tear Film Oriented Therapy」の略で、 日本語では「眼表面の層別治療」と訳される、ドライアイ治療の新しい考え方です。

今までは水分を補充するだけの治療でしたが、涙の層別ごとに異常を把握して治療を選択するTFOT(眼表面の層別治療)に移行しており、涙液層の安定性を高めることでより効果的な治療が行えるようになりました。

涙にはたらく目薬 目の粘膜にはたらく目薬

■涙点プラグによるドライアイ治療

点眼でなかなか効果が得られない場合は、涙点プラグもよる治療を行います。
眼の上まぶた奥から分泌された涙は、眼をうるおした後に眼の鼻側にある2箇所の出口(涙点)から鼻へ排出されます。涙の排出口である「涙点」をふさいで、少ない涙を溜める治療法です。涙点プラグとは、人体に無害で、固形のシリコン製の非常に小さなプラグです。

涙点プラグ

■キープティアによるドライアイ治療

涙点プラグの他に、キープティアというドライアイの治療法があります。
キープティアはシリコンではなく、液体コラーゲンを使用しております。このコラーゲンは冷たい状態では液体ですが体温に触れるとゼリー状に固まる性質があります。
涙点プラグと違う点は、手術中の痛みもほとんどなく、異物感はありません。
ただ、2~3か月程度で溶けてなくなってしまいますので、効果が薄い患者様は、定期的に注入しないといけません。
涙点プラグとキープティアはそれぞれ長所・短所がありますので、どちらを採用するかはご相談の上決定致します。

キープティア

気になる症状が多い方は、
「これくらいガマンできる」と放置したりせず、
早めに受診してください。

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